国鉄の時代から、関西圏では私鉄のほうが人気が高かった。阪神間であれば、阪神か阪急を利用することになるだろう。関東に移り住んでからは、どの沿線でしたかとよく聞かれるのには閉口した。首都圏では、沿線による違いが強く意識されているようで、そのような見方をすると、山側を走る阪急と海側を走る阪神は違うという認識になるようである。小学校にあがる前の話だが、市内で引越をした際に、近所の子どもたちに遠くまで連れ出され、姿をくらまされたことがある。泣きそうになったが、阪神電車があることに気づいたとたん元気が湧いてきた。「そうだ。この線路をつたって帰ろう」と歩き出したところ、隠れていた子どもたちが次々に現れたという思い出もある。まさに、ライフラインだ。
阪神電気鉄道株式会社:
ヒーローヘッダーに空撮写真を用いている。海と山が接近していることから、街全体が斜面に貼り付いているように見えるらしく、他府県の人にとっては驚きらしい。そのような雰囲気がよく出ている写真である。